君との、距離。



柚稀の紅い唇から言葉が出されていく度に、大きな瞳からは大粒の涙が溢れていく。



…それほど、別れた彼氏の事が好きだったのかと思うと、胸がキツく締め付けられる。


それでも。



「…よしよし。」


「ぅ〜…」




俺が手を広げると迷わずに飛び込んできて、ギュッとしがみついて泣き出すから…

これはこれで、幸せかもって思う自分がいたりもする。




< 4 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop