nature
「さーちッ!!」
いきなり後ろから抱きつかれてびっくりして、首だけ振り返る。
友達の美羽だ。
「遠くてなかなか会えないけど、ずっと友達だからねっ!!」
美羽は県外の大学に通う事になり、もう明日引っ越してしまう。
「美羽…ホントにありがとう…美羽には助けられてばかりで…」
途端、涙が溢れてくる。
「なーにいってんのよ!!ウチら友達じゃん!!さちの為ならって思って当たり前」
「ありがとう、ありがとう、」
そのあとふたりして泣いた。