白い約束
あ〜、ほら〜!また泣くぅ〜。



そういうとこも、好きで仕方ないんだけど。



抱きしめたいけど、ここは病院。



グッと我慢だ。



目をウルウルさせながら、『大事にするね』と多希は言った。



『あと、もう一つ。』



そう言って、ポケットからもう一つのモノを出す。



あっと驚いて手に取った。



『これ……!』



『うん。多希には持っててほしいんだ。いつでもおいで。』
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