白い約束
『ちょっと順番が逆になって悪いんだけど、俺の気持ち…聞いてくれる?いや、聞いて。』



真剣な顔つきにドキドキする。



『う、うん。』



『好きな気持ちだけじゃどうしようもない時ってあると思うんだ。これから先、俺と一緒に居ることで、多希が苦しんだり、悩んだりすることがあるかもしれない。そうならないように、俺も頑張って成長していきたいって思う。』



私はこの時の司の気持ちを、あまり理解出来ていなかった気がする。



『だから、何があっても…俺と同じ道、歩いてほしいんだ。多希は…ついてきてくれる?』



『私もマジだよ。司のこと。』
< 209 / 450 >

この作品をシェア

pagetop