白い約束
未だにつけてくれている香水。



変わらない体温。



恭亮の腕の中は温かい。



『恭亮、おめでとう。夢、掴んだんだね。』



『アハ。まだまだ出だしやから。これからが勝負やねん。』



あなたはそう言うけれど、



誰よりも私は嬉しい。



色んなことを乗り越えて、



あなたは辿り着いたの。



『来てくれてありがとう。もう一度恭亮に逢えて嬉しい。』



神戸に来た理由のひとつは、



あなたと向き合うため。
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