【短】聞こえないから、もう一回!!
《あ、あの人影…もしかして?》

恐る恐る
「木暮先輩ですか…?」と聞いてみた。


「倉橋……?」


「やっぱり木暮先輩だ!!」

そう言って駆け寄ると、木暮先輩の手元には新しいバスケットボールがあった。

「わぁ〜新しいボールですね!!」


「ああ…」

私がボールを触っていると、不意に木暮先輩の口が左耳に近寄って













「………好き。」








そう呟いた―――。
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