4 X’mas story
どうやら、ほんのちょっぴり怠け者のレジ係が、昨夜たまたま裏口の鍵をかけ損ねたらしく、そのおかげでいとも容易く、泥棒たちはこの店に侵入できたようだ。
この報せが街を巡るのは早かった。
クリスマスイブにケーキができない。
人々の残念な顔が頭に浮かび、さらに具体的にはティナとアイナの顔が浮かび、いたたまれない気持ちになった。
ショックを隠せずに、落ち込んでいる僕に、ティナが声をかけにきてくれた。
「気の毒だったわね。でもあなたのせいじゃないわ。皆もわかってる」
「ありがとう。君は優しいね」
僕は顔をあげてティナを見つめた。
「でも、君とアイナの喜ぶ顔が見れないことも辛い」
ティナはちょっと困った表情になった。
「他に、クリスマスもアイナも祝える方法はないかな」
この報せが街を巡るのは早かった。
クリスマスイブにケーキができない。
人々の残念な顔が頭に浮かび、さらに具体的にはティナとアイナの顔が浮かび、いたたまれない気持ちになった。
ショックを隠せずに、落ち込んでいる僕に、ティナが声をかけにきてくれた。
「気の毒だったわね。でもあなたのせいじゃないわ。皆もわかってる」
「ありがとう。君は優しいね」
僕は顔をあげてティナを見つめた。
「でも、君とアイナの喜ぶ顔が見れないことも辛い」
ティナはちょっと困った表情になった。
「他に、クリスマスもアイナも祝える方法はないかな」