4 X’mas story
白いクリームがたっぷりと、いちごのケーキを目の前に、アイナは悲鳴にも似た歓喜の声をあげた。
思わず僕とティナは笑って顔を見合わせる。
キャンドルを4本立てたケーキを3人で囲み歌を歌う。
ケーキを作っている間に足に包帯を巻かれた1羽の白い鳥も一緒に歌ったつもりだろうか、声が聞こえた。
「良かったな、お前、僕たちに食べられなくて、足も治してもらって」
鳥に人間の言葉が通じるのかわからないが、そいつはくしゃみのような鳴き声で返事をした。
「きっと”ありがとう”って言ったんだよね」
アイナが言うと、うなずいたような仕草を見せ、鳥は窓の外から羽ばたいて飛んで行った。
その様子を美しい表情で彼女は眺めていた。
だから、ケーキを食べて、幸せな空間をたっぷり味わったら、声をかけてみようと思う。
今度はきっと、いい返事がもらえそうな気がした。
思わず僕とティナは笑って顔を見合わせる。
キャンドルを4本立てたケーキを3人で囲み歌を歌う。
ケーキを作っている間に足に包帯を巻かれた1羽の白い鳥も一緒に歌ったつもりだろうか、声が聞こえた。
「良かったな、お前、僕たちに食べられなくて、足も治してもらって」
鳥に人間の言葉が通じるのかわからないが、そいつはくしゃみのような鳴き声で返事をした。
「きっと”ありがとう”って言ったんだよね」
アイナが言うと、うなずいたような仕草を見せ、鳥は窓の外から羽ばたいて飛んで行った。
その様子を美しい表情で彼女は眺めていた。
だから、ケーキを食べて、幸せな空間をたっぷり味わったら、声をかけてみようと思う。
今度はきっと、いい返事がもらえそうな気がした。