4 X’mas story
持ってきた砂糖の袋にうっすらと記されていた「sugar」という文字が目に入った。
どこかで見た記憶のある記号のようだった。
異国の文字。
そういえばあの本の中に。
読んでも意味が分からなかった外国の文献。
私はあのときの本を、山積みになっている書物の中から探し出した。
読んでも意味が分からない本。
その中腹あたりの挿絵の入った頁、人差し指を突き出して紙をなぞり、砂糖の袋とそれを見比べる。
「何かあった?」全員でそれを覗き込むと、うっすら砂糖の袋に記されていた「sugar」という文字と同じものがあり、その横に「salt」と並んでいる。
そしてその「salt」という文字の横に、船が海水を汲み上げている絵、鍋のようなものの上で水を溜めている絵、それを熱している絵…それらを見るとクリスが「ちょっと貸してくれ」と、目を凝らして読み始めた。
暫く、空気の緩やかな動きさえ感じられそうな沈黙のあとだった。
「そうか、塩は海水から作れるのか!安心しろ、大丈夫だ」
どこかで見た記憶のある記号のようだった。
異国の文字。
そういえばあの本の中に。
読んでも意味が分からなかった外国の文献。
私はあのときの本を、山積みになっている書物の中から探し出した。
読んでも意味が分からない本。
その中腹あたりの挿絵の入った頁、人差し指を突き出して紙をなぞり、砂糖の袋とそれを見比べる。
「何かあった?」全員でそれを覗き込むと、うっすら砂糖の袋に記されていた「sugar」という文字と同じものがあり、その横に「salt」と並んでいる。
そしてその「salt」という文字の横に、船が海水を汲み上げている絵、鍋のようなものの上で水を溜めている絵、それを熱している絵…それらを見るとクリスが「ちょっと貸してくれ」と、目を凝らして読み始めた。
暫く、空気の緩やかな動きさえ感じられそうな沈黙のあとだった。
「そうか、塩は海水から作れるのか!安心しろ、大丈夫だ」