4 X’mas story
おんぼろ船を港で安価で譲ってもらうと、そこの漁師が教えてくれた。
「お前さ、旅に出るなら、白い翼の鳥を連れて行くといい」
「どういうこと?」
「旅の成功の象徴なんだよ。なんでも昔、大金を持って世界の海をまたにかけた一味が、白い翼の鳥を飼っていたとか。だからそれにあやかって、船をだすときはそいつがいると縁起がいいんだよ」
マリカは心優しい少女だった。
小さいころはウサギやネズミや山鳥と一緒に遊ぶのが好きだった。
マリカの飼っていた、白い翼の山鳥を、なんとなくこっそり運び出すと、僕は最低限の知識と荷物で、船を出した。
「お前さ、旅に出るなら、白い翼の鳥を連れて行くといい」
「どういうこと?」
「旅の成功の象徴なんだよ。なんでも昔、大金を持って世界の海をまたにかけた一味が、白い翼の鳥を飼っていたとか。だからそれにあやかって、船をだすときはそいつがいると縁起がいいんだよ」
マリカは心優しい少女だった。
小さいころはウサギやネズミや山鳥と一緒に遊ぶのが好きだった。
マリカの飼っていた、白い翼の山鳥を、なんとなくこっそり運び出すと、僕は最低限の知識と荷物で、船を出した。