4 X’mas story

急いでその国一の医療施設へと足を運ぶ。

しかし、メィシァから聞いた薬の名前を告げても、それは安価といっても、とてもじゃないが気の遠くなるような値だった。

僕はどうしても理由を話すため、院長に話させてくれと懇願した。

ルチアという女性が院長らしく、彼女は会って話を聞くことを許してくれた。

彼女はとても穏やかに話を聞いてくれていた。

その中で僕が「父の名前はノエルで、母の名前はナタリス…」と話したとき、彼女の表情が変わった。

「ちょっと待ってもらっていい？」

そう告げると、彼女は奥の部屋へと姿を消し、紙切れをもってきた。

そしてそれを渡すなり「読んでみて」といった。