パラレル・ワールド~君と僕の今
「そんなに怖がるようなものではないわ。
宇宙線は太陽からも毎日降り注がれているものですもの。
……水盤……宇宙線は宇宙軸を歪める……
だから……電気機器が誤作動を起こす……」
「嗚呼、だから……」
「葵、そんな単純なものじゃぁないだろう。
それじゃまるで……スクランブラーみたい……」
「あら、実際そうじゃない。
宇宙軸……歪みが……わかる……
アカシック・レコード……」
「……アカシック・レコード……
……視覚的に三次元化……失うものも……あるが……」
「シンさん、この人たち、何言ってんですか?」
それは、俺の心の声そのままだった。
宇宙軸?
歪み?
アカシック・レコード?