パラレル・ワールド~君と僕の今
「レイ……」
俺はレイの身体を引き寄せて抱きしめていた。
すっぽりと俺の腕に収まるレイの小さな身体は、そりゃもう俺の一部って感じ?
こんなぴったりと重なった身体と魂。
もう離れるなんて想像できねぇ……
なんだ、俺はずっとこういうシチュエーションを待ち望んでいたのか?
「つぅか、お前、マジ笑うなよ」
「ジュン」
「俺はお前が……」
「「……好き……」」
と二人の声がハモッたのも、当然の成り行きだな。