パラレル・ワールド~君と僕の今




「あら、くるみ、あんたまた……」




深さんを救急車で病院へ送り出した後、天使の母、賢者の一人、原口葵は俺達二人を見てそう呟いた。


「くるみはミカエルの生まれ変わりなんだ、当然だろ」


原口博士が窘めるように、意味不明なことを語って。


「それはそうだけど……」


まぁ、俺にとっちゃどうでも良いこったが、一つ神さんに感謝でも捧げるか。

レイと仲良く手を繋いだ俺は、それくらい気分が良かったのさ。




……レイを俺の元によこしてくれて、ありがとよ




いや、言わなくてもわかってるか、神さんだもんな。

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