会いたいと思ったから

深Side…



「なかなか手に入らない壺だったんだ。あれを求めて、中国に飛んで行ったこともあるくらい…貴重な壺」


俺は、珍しく自分が興奮していることに気が付いていた。

…その理由が、なんなのかも。

だから、それを隠すために、淡々と説明を始めてみた。



「あの壺は、ある意味…伝説の陶器だったんだ、、、」



俺は、今まで読んだ本や資料に基づいた説明をくどくど話す。

心は、あの日…おとといに戻っていた…