会いたいと思ったから
俺に接待をしながら店内を掃除する夫婦。
忙しいわけではなさそうだったが、俺の訪問を心から喜んでいるようだった。
「これは…!」
そう、この時、俺は信じられないものを見つけた。
真っ白に見せかけて、内側に青く凝った模様が描かれている…
ずっと探してきた壺だった。
「おぉ、お兄さん、いいものに目をつけたね~!それは、シルクロードを渡ってここにたどり着いた、伝説の壺さ!」
知ってますとも。
俺はこの壺の歴史を、ずっと研究してきたんだから…