会いたいと思ったから



パタパタと階段を下りてくる音がしたかと思うと、目の前に、彼女が…綺麗な女の子が現れた。


「いらっしゃいませ」


小さく頭を提げて、長い睫毛を伏せた…その姿に、しばらく声が出なかった。



これ、、、もしかしてもしかしなくとも…一目惚れ…かも。



「こちらは16万9999円になりますが、よろしいでしょうか」


あれ、意外に安いじゃないか。
もっともっとかかるもんだと思っていたけど。

この骨董品屋なら、通いつめても良さそうだな…

そう思って、さらにそれを言い残して、俺は店を後にした。



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