会いたいと思ったから



家に帰って、部屋に入ったところで、先程買った壺をケースに入れた。

その間も、終始あの子の姿が頭から離れなかった。

どう見ても年下…高校生くらいだろうか…黒とも紫ともとれる色のメガネをかけていたが、それさえも彼女の美しさを引き立てている気がした。


「はぁ…忘れよ」


こういう恋愛関係の話は苦手だ。
静かに、平和に過ごせればいいんだから…少しくらいの胸の高鳴りで、軽はずみな行動は避けるべきだろう?

ま、流にくらいは言っておいてもいいかな…



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