翼を失くした天使の羽音
駅前の交差点。
赤信号で立ち止まる。
「神崎さん…………あのさ」
天人くんが何かを言いかけた。
「何?」
わたしは天人くんの顔を見る。
え?
顔が……赤いよ?
「僕さ……本当は神崎さんの事……」
プァ――――――――ッ!
そのとき。
大型トラックのクラクションが鳴り響いて。
天人くんの言葉を掻き消した。
「ごめん……聞こえなかった……」
何を言ったんだろう?
もう1度、聞こうとしたんだけど。
「何でもないよ。気にしないで」
天人くんはそう言って、寂しそうに微笑んだ。
「でも…………」
それを伝えるために、一緒に帰ろうって誘ったんじゃ……。
「あ、信号青になったよ。渡ろう」
赤信号で立ち止まる。
「神崎さん…………あのさ」
天人くんが何かを言いかけた。
「何?」
わたしは天人くんの顔を見る。
え?
顔が……赤いよ?
「僕さ……本当は神崎さんの事……」
プァ――――――――ッ!
そのとき。
大型トラックのクラクションが鳴り響いて。
天人くんの言葉を掻き消した。
「ごめん……聞こえなかった……」
何を言ったんだろう?
もう1度、聞こうとしたんだけど。
「何でもないよ。気にしないで」
天人くんはそう言って、寂しそうに微笑んだ。
「でも…………」
それを伝えるために、一緒に帰ろうって誘ったんじゃ……。
「あ、信号青になったよ。渡ろう」