翼を失くした天使の羽音
「俺から告白したかった。ちゃんと伝えたかった。なのに、先に言うんだもん」


くやしそうな彩人くん。

うーん、何か……。


「ごめん……?」


なのかな?



わたしが謝ると、


「でも、すごく嬉しかった。だから、もう1度言って?」


大好きな笑顔が向けられた。




ドクン。

彩人くんも、わたしを好き――…




夢じゃないよね?

わたしの想いは……届いたの?




「わたし……彩人くんが好き――」



ドキドキしながら、もう1度伝えると。




「やった!! 両想いだっ!!」


彩人くんは、わたしの気持ちを受け止めてくれたんだ。




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