翼を失くした天使の羽音
「ごめん……ゆんちぃ」


ポツリ、小さな声で彩人くんが謝った。



「……え……?」


彩人くん?


「ゆんちぃが……天人(あいつ)の顔なんか見て……赤くなってたから……」


「え?」



「ガマンできなかった……天人の隣で頬染めてるゆんちぃを、黙って見ているだけなんて……嫌だった」



「え?」



「彩人……おまえ……」


天人くんがつぶやいた瞬間。





「ゆんちぃのことが、好きなんだよ」




真っ赤な顔で、彩人くんが言った。



えぇ――――!?


嘘ぉ――――!!


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