翼を失くした天使の羽音
失恋の向こう側
高校1年――秋。
4時間目のホームルーム。
もうすぐ、
わたしの恋が動き出す…――。
学級委員、木月(きづき)くんの手によって――。
「えー、学園祭実行委員は、出席番号5番の人と、17番の人にお願いします」
くじ引きの結果を、木月くんが教壇の上から発表した。
同時に、黒板に白いチョークで書かれた。
・咲坂天人
・神崎優音
「……う……うそ……」
わたしは、目の前の黒板を見つめながら呟いた。
悪夢だ、コレは……。
真っ先に、そう思った。
4時間目のホームルーム。
もうすぐ、
わたしの恋が動き出す…――。
学級委員、木月(きづき)くんの手によって――。
「えー、学園祭実行委員は、出席番号5番の人と、17番の人にお願いします」
くじ引きの結果を、木月くんが教壇の上から発表した。
同時に、黒板に白いチョークで書かれた。
・咲坂天人
・神崎優音
「……う……うそ……」
わたしは、目の前の黒板を見つめながら呟いた。
悪夢だ、コレは……。
真っ先に、そう思った。