翼を失くした天使の羽音
何で……?

あの近くにショッピングセンターってあったっけ?


まあ、方向音痴のわたしにはちょうどいいかも。

あそこの遊園地には何回も行ってるから、迷わないですむ。



「分かった」


電話を切るなり、高鳴る鼓動。



う……うそ――っ。


わぁーっ、どうしよう……。


コレって、何か……
デートの約束みたいっ。




盛り上がるあたしは、この時。


天人くんの声に、少し違和感を感じていたけど。



そんな些細な事なんて、どうでもよかったんだよね。



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