翼を失くした天使の羽音
「え??」


わたしが、びっくりして顔を上げると。




「やっぱり」



ガラの悪い男が2人、こっちを見てニヤニヤ笑っていた。



「茶髪の男が、君の事捜し回ってたよ」


「……え……」



彩人くんが?

どこで?



わたしは、もう1度園内を見回す。


そして、その場を立ち去ろうとした、その時……。



「君、可愛いから、俺らが遊んであげる」

「だから、あんな男ほっときなって。君を置き去りにして、泣かせるようなヤツ」



腕を掴まれた。



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