翼を失くした天使の羽音
そうなんだ……。

学園祭の実行委員なんて、昼休みとか放課後が潰れちゃうからって、誰も立候補しなかったの。



だから、担任の先生が出席番号の書かれた紙を30枚用意して、


学級委員の木月くんが、2枚適当に選んで決まったんだ。



クラスの人数は30人。

確率は30人のうちの2人だけ(15分の1)。



という、くじ引きの結果……。


たまたま選ばれてしまったのが、わたしと天人くん。




景品をかけた、くじ引きには当たらないのに……。

ただでさえ、選ばれたくなかったのに……。



どうなってるの、わたしのくじ運――!?


よりにもよって、天人くんとだなんて!!


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