翼を失くした天使の羽音
こうして、学園祭2日目も無事に終わった。
この日は片付けが長引いて、家に帰り着いたのは夜の8時半だった。
部屋から眺める夜空の星。
「きれ――――…」
だけど、あまりにキレイすぎて、心が壊れそうだよ。
今日のわたし、途中から「わたし」を演じてた。
泣きたいのを我慢してたら、心から笑えなくなってた。
作り笑顔でそれを隠しながら、最後まで演じきったわたしは名女優だよね?
そうでしょ、お星様?
キラキラ…――☆
何億光年もの距離を超えて、星たちの光(こえ)が届いた。
『泣いてもいいのに』って……。
そうだね。
もう我慢しなくてもいいのに。
誰も見ていないのに。
どうしてかな?
素直に泣けない。
ううん。
心と一緒に、涙も凍りついたんだ。
この日は片付けが長引いて、家に帰り着いたのは夜の8時半だった。
部屋から眺める夜空の星。
「きれ――――…」
だけど、あまりにキレイすぎて、心が壊れそうだよ。
今日のわたし、途中から「わたし」を演じてた。
泣きたいのを我慢してたら、心から笑えなくなってた。
作り笑顔でそれを隠しながら、最後まで演じきったわたしは名女優だよね?
そうでしょ、お星様?
キラキラ…――☆
何億光年もの距離を超えて、星たちの光(こえ)が届いた。
『泣いてもいいのに』って……。
そうだね。
もう我慢しなくてもいいのに。
誰も見ていないのに。
どうしてかな?
素直に泣けない。
ううん。
心と一緒に、涙も凍りついたんだ。