2つにわれたチョコレート【完】



爽哉は、一回深呼吸をして、言った。



「俺が好きなのは…緋苺だよ。…付き合ってください」



え?



今…なんか、あっさり恥ずかしいことを言われた気が…。






好き。



そんなに簡単に言える言葉?



あたしは…言えない。



きっと、いつまでも溜め込む…。






さっきより、顔が赤くなった。



夕焼けで、顔があかくそまった爽哉が、にこっと笑った。




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