2つにわれたチョコレート【完】



それを見逃すような人ではなくて…あたしに触ってる手が、激しくなった。



「大地…まってっ」


「ムリ」



ムリって…っ。



あらくなってくる息を、ととのえようと必死になる。



「ほんとに…待って! 体力もたないっ」



必死になって、大地に訴える。



大地は走っていた足をとめた。



そして、あたしと向き合う。




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