2つにわれたチョコレート【完】



大地の顔が、すこし変わったのにも気付いたけど、あえて無視をした。



「…あっそ、よかったな!」



『よかったな』を強調し、怒鳴るように言ってから、教室からいなくなった。



同じパートの友達が、心配そうに見てくる。



「ほんと……になればいいのに」



友達がなにか言ったけど、怒りと後悔でいっぱいのあたしの頭は、なにも聞き取らなかった。




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