2つにわれたチョコレート【完】



こんなに、苦しいものですか?



どうして…。



「ただいま〜…って姫っ!?」



爽哉の声が、すぐ側からする。



焦ったような、そんな声。



はじめて聞いたな…。



「大丈夫か、姫? 保健室いくか?」



優しく背中をなでられて、少し落ち着いてきた。



はぁ…と息をはき、爽哉の顔を見る。






血色が悪い。



心配してるのかな…顔が真っ青。




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