2つにわれたチョコレート【完】



大地の足がとまった。



だけど、視線は別のところ。



あたしを、見ようとはしない。



「…ずるいよ、大地は。

あたし、全然分かんないよ。嫌だ、って思うことした?

だったら言ってよ。言わなきゃ分かんないし、謝れないよ」



あたしの精一杯の勇気。



こんなに、大地に向けて言ったのは初めてかも。



親友だ、とか思ってたけど、本音は言えてなかったんだ。




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