2つにわれたチョコレート【完】
心のおくで微笑むこと
あたしたちは、二人で並ぶ。
あたしは、歩くのが遅いからたまに置いていかれるけど…
そこは大地。
ちゃんと待ってくれる、優しい人です!
「俺らさ、前はよく二人で帰ってたよな。杉浦ん家、遠いから、家の近くまで行ってさ」
「そうだったね、大地見て、お母さんがカレシだと勘違いしたり!」
「あれ、マジで恥ずかしかった。顔、赤かったな…絶対」
「うそ、見てない! 見たかった」
声をあげて笑いあう。
大地がそこから話を広げて、
どんどん会話が続く。