2つにわれたチョコレート【完】
爽哉は、素直にうなずいた。
爽哉って…本当に素直だなぁ。
好きになったら、アタック! って感じ。
「ちょっと気になった。
もう暗くなってきたな…」
窓の外を見ると、薄暗い。
暗くなるのが遅くなるっていっても、夏じゃないしね。
「あ、本当だ。帰んなきゃ…」
バッグを持って、立ち上がる。
おじゃましました、と部屋にいる大地に言って、玄関まで行った。
リビングにいたお母さんにも言って、家をでた。
「ちょっ、杉浦!」