わがまま彼女
なんだ、この沈黙。
咲季はめずらしくなにもしゃべらない。
なんて考えてたら咲季が急に俺の肩に頭をのっけてきた。
「咲季?」
「・・・ちょっとだけ。
このままでいさせて」
おいおい。
やべーぞ、俺。
二人っきりの部屋でこんなことされたら・・・。
ちゅ。
俺は咲季に触れるか触れないかぐらいのキスをした。
咲季はびっくりした顔をして俺を見る。
「そんな顔で見んなよ。
お前が悪いんだぞ」
俺は咲季から目をそらして反対側を向いた。