わがまま彼女
3
「なぁ、そんな怒るなって」
「怒ってないし!」
「どこがだよ」
咲季が不機嫌。
俺が告白された女が言った言葉にむかついている。
[あんな子どもっぽい子のどこが好きなの!?
優斗に釣り合ってないよ!!]
まぁ・・・確かにひどい。
俺と咲季と帰ろうと学校の玄関を出ると同じクラスの女に体育館裏に呼び出された。
咲季は玄関で待ってた。
でも、俺がその女の告白を断ると女がさっきのセリフを叫びだした。
案の定、咲季には聞こえていて・・・。
「なんで優斗も言い返さないの!?」
だって、
「だってあいつが言ってること
正しいしね・・・」
「・・・もういいっ」
咲季はそう言って歩くスピードを速めてスタスタ歩く。