わがまま彼女





咲季がこんなふうに思ってるなんて知らなかった。



俺が進路のことを話しても笑顔で聞いてくれて、「頑張ってね」ていつも言ってくれて、こんなことなんて言ったことなかったから。




全然気づかなかった。




でもよく考えたら不安に思わない訳がないよな。




「咲季・・・ごめん」



俺は咲季の目から流れる涙を指で拭きながら言った。




「なんで優斗が謝るの・・・?」




「・・・気づいてやれなくてごめん。
不安だよな・・・。」




「優斗のせいじゃない・・・よ」






咲季は目を細めて笑った。



でもその笑顔を見るのは今の俺には辛かった。


彼女の気持ちにも気づいてやれなかった自分が不甲斐ない。




「咲季・・・。好きだから」




俺は咲季を強く抱きしめた。






「あたしも・・・好き。・・・大好き」





















< 22 / 22 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

未定

総文字数/1

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る
大人彼氏

総文字数/10,293

恋愛(キケン・ダーク)23ページ

表紙を見る
[短]好きって言ってよ

総文字数/4,484

恋愛(その他)16ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop