わがまま彼女
次の日の放課後、咲季によばれた。
「なに」
「あの、なんか優斗先輩怒ってます?」
咲季がそう言って俺の顔を覗きこむ。
「別に」
俺は合った目をそらしてそう言った。
「あたし、ほんとに
優斗先輩のこと好きです」
うそつけ。
じゃぁなんで昨日来なかったんだよ。
じゃぁなんで昨日他の男と楽しそうに話してたんだよ。
「・・・」
「でもこれが最後の告白にします」
「え・・・」
俺は少しだけ顔を上げた。
顔を上げると涙をためた咲季が立っていた。
今にもこぼれそうな涙を必死におさえてるように見えた。