わがまま彼女
「あたし優斗先輩が好き・・・です」
「・・・」
いつもより暗い声で咲季が言った。
「今までしつこくてすいませんでした」
「なんだよ・・・それ」
「え・・・?」
さんざん好きだって言っといてもう諦めます?なんだよそれ。
「あの、優斗先輩?」
気づけば俺は咲季を抱きしめていた。
「好きだ」
「へ・・・?」
「俺のこと好きじゃない?」
俺がそう聞くと咲季は頭を横に振る。
「好き。・・・大好きです」