お嬢と執事
「奏汰?ずっとね好きだった。今でも好き。けど、奏汰の幸せを奪いたくない。気付いたの。もう前に進まなくちゃって。不幸とか幸せになっちゃいけないとか。そんなことどうでもいい。大切な人にとっての幸せを大切にしようって。」
「咲…。」
「だから…結婚おめでと!奏汰の幸せを願ってます。」
一揆に感情は溢れた。
好き…大好き…。
もう止まらない涙に耐えられず、その場から走って逃げた。
素直になれなくてごめんなさい。
奏汰…あなたのことが大好きです。