お嬢と執事



「奏汰?ずっとね好きだった。今でも好き。けど、奏汰の幸せを奪いたくない。気付いたの。もう前に進まなくちゃって。不幸とか幸せになっちゃいけないとか。そんなことどうでもいい。大切な人にとっての幸せを大切にしようって。」






「咲…。」






「だから…結婚おめでと!奏汰の幸せを願ってます。」





一揆に感情は溢れた。






好き…大好き…。













もう止まらない涙に耐えられず、その場から走って逃げた。







素直になれなくてごめんなさい。







奏汰…あなたのことが大好きです。






< 112 / 127 >

この作品をシェア

pagetop