お嬢と執事

「君が蒼井咲さんですか？」






「え？」







後ろを振り返ると長身の若い男が立っていた。



180cmはある。結構なイケメンだった。








「そうですが…。」






「わたくし、本郷怜汰（ﾎﾝｺﾞｳ　ﾚｲﾀ）と申します。この学園の学園長をやらせていただいています。咲さんのお話はおじさまから伺っております。どうぞこちらへ。」






「あの…お父さんって一体…。」







「咲さんのお父様は元星の宮学園の学園長だった方です。わたくしが幼い頃お世話になった恩人です。」







「初めて知りました…。」







お父さんのこと何にも知らなかった…。







こんなにすごい人だったなんて…。