お嬢と執事



泣きつかれたのかすごく眠たくなってきた。





布団にくるまり顔を覆った。






「咲?飯出来たけど食う?」





奏汰がそっと私に近づいた。





「いらない。」





泣いたのがバレないように言った…つもりだった。





「泣いてたのか?」





そっと布団の上から抱きしめられた。





「っっ…やっ…」





無意識に奏汰を押し返していた。





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