お嬢と執事



「そんなことあるわけないじゃないですか。」






「なんでそう思うの?」






「私、ヒドイこといっぱい言った。傷つけた。苦しめた。奏汰だけじゃない。陸にも。」






「もういい。」





「え?」






「もう言わなくていいから。お前が悲しそうな顔すると俺まで悲しくなる。だから今日はもう寝ろ。俺のベット貸すから。」





「でもっ!」






「俺はソファーで寝るから。心配すんな。」





心配って…でも風邪引いちゃうし。






「俺のことはいいから!早く寝ろ!」





「わっわかりました。」





いきなり命令って…。







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