暗闇の廃校舎【短編】
跡地にて
意識が途切れた後、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
俺は意識を失ってから2週間程、目を覚まさなかったらしく、見舞いに来ていた母の話によると……
俺が忍び込んだ日、廃校舎の解体が決まっていたらしい。
朝、解体業者が俺の車を発見し、廃校舎内で意識を失い衰弱している様子の俺を見つけ、救急車を呼んでくれたそうだ。
当然……母には大目玉、立入禁止の場所に不法侵入したという事で、警察からは厳重注意を受けた。