またいつか

「赤の他人とか言うんじゃないの。千春は、大事な、大事な、私たちの娘よ？」


大事という言葉に心がすごくこもっていた。



「ありがとう…。」




自然と、涙が出た。




痛かったんじゃない。



嬉しかった。





ぶってもらったことが。





私たちの娘だと、言ってくれたことが。




私、本当に愛されてる。



愛されてるんだよね？




ありがとう。




お母さんとお父さんの娘でいさせてくれて。




こんな私を愛してくれて。