またいつか
「ごめんね。千春。私、そんなつもりじゃなかったの。」



突然、深春は言った。



「それ、どういうこと?」




気になってた。




深春が私を養女だと知ってたこと。






ずっと。





聞きたかった。





「深春は何なの?何でも知ってるし、おかしなことを言う。気になってるの。教えて。」



そう言った私を見て深春は言った。




「話すつもりだったけど、少しだけ話しにくくなっちゃった。でも、千春は聞きたいんだよね?」





その時の私にはもう、迷いはなかった。




「うん。知りたい。」

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