またいつか

「私とあなたは紛れもなく姉妹。これは絶対に変わることのない事実。でもね、あなたの家族は私たちじゃない。もっともっと、ずっと近くにいた人たち。」






そう言ってお母さんを見た。






「あなたを養女としてここまで育ててくれたあの方よ。」






「でもっ……、私だってやっと血の繋がった家族に会えて……。それなのに……。」







「……あなたは、それで幸せなの？みず知らずの血縁の家族といるのが。大切に育ててくれた義理の両親と暮らすこととどっちが幸せだと思う？」







「それはっ……。」






言葉に詰まった。







決められない。そんなこと。







「ほらね？何も永遠の別れじゃない。またいつか、きっと会える日が来るわ。」








「また……？」






「うん。また。絶対に来る。約束する。」







そうして指切りをして私たちは別れた。







寂しくはなかった。







どこかでまた会えるから。






私の姉に。





またいつか



きっと……。