またいつか
「さぁ、席について!!」
私たちが話をしていると、勢いよく担任の先生が入ってきた。
同時にガタガタと慌ててみんなは席に着く。
「今日は転入生を紹介するよ。」
ざわっ…
先生の一言でクラス中が騒ぎ出す。
「入って。」
そう言われて現れたのは、栗色のウェーブがかかった長い髪の女の子。
「初めまして。桃井深春と申します。よろしくお願いします。」
入ってきた転入生、桃井深春はそう言った。
「じゃぁ席は…」
先生がクラスを見渡し、
「あそこ、高崎の隣な。」
そう言って私の隣の席を指差した。
「よろしくね。深春って呼んで。私も千春って呼んでいいかな?」
「もちろんだよ、深春♪」