またいつか
夜────
深春は帰り、辺りはすっかり寝静まっていた。
私はなんとなく眠れなくて部屋を出て1階に向かった。
リビングから、父と母の話声が聞こえた。
「…で、どうするんです?」
「何がだ?」
「とぼけるんですか?昼間来た子のことですよ。」
「…あ、あぁ。それか。」
何か深刻な話をしてる…?
でも確か、昼間来た子って……
深春─────…?
何で深春の話を?
私はそこでしばらく話を聞いていた。
「なんであの子が知ってるんですかね?」
「あぁ、千春が養女ってことをな…。」
え──────…?
今、お父さん、何て?
私が…
養女─────…?