オレンジ


びっくりして、勢いよく顔を上げた。

『大丈夫?』


『はいぃ!大丈夫です!!』


『よかった。ずっと頭抱えてたから、具合悪くなったかと思った。』


『すいません。迷惑かけて。…それと』



私は、失礼かと思ったけど、やっぱり気になったので聞くことにした。


『失礼かと思ったんですが、外国の方ですよね???』



すると、


『うん。韓国人だよ。』

と、返ってきた。


『ああ、やっぱり…。何かカッコイイな〜って』


『あぁ、……ありがとう///』


この人顔赤いな。どうしたんだろ??

と、思った。




……………って、

『あぁーーー!!!時間がーーーーーー!!!!』


しまった………。遅刻寸前なの忘れてた。


『あの、ありがとうございました!失礼します。』


と言って、階段を駆け上がり、改札を出て、全力疾走で学校へ向かった。
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop