空と海(仮)
1.プロローグ
昔、一度だけ母親に
「貴方のせいでパパは一緒に住めないの」と言われた。
幼い私は意味が分からずに
ひたすら泣いて幼なじみの家まで行った。
その時彼はこう言った
「泣きたい時に泣かなきゃ」
それから泣いて、泣いて、
その子まで泣き出して、
母親が駆けつけた時
「ごめんね」と唇を噛み締めながら言われた。
夢……か。
今なら、薄々分かる。
お母さんが何であんなこと言ったか。
「空、朝よ。早くいらっしゃい。」
目覚めの悪い朝だった。
大橋空。
これが私の名前。
中高一貫の有名私立学校に通っている、高校2年生。
「早く食べて準備しなさい」
こちらが私の母親。
「今日はいらないや」
さっきの目覚めの悪い夢のせいで胸がムカムカして
食べる気が失せてしまった。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
誰かが見送ってくれるのは、どうしてこんなに
安心できるのだろう。
バス停までいくと幼なじみの晋ちゃんの姿が見えた。
「貴方のせいでパパは一緒に住めないの」と言われた。
幼い私は意味が分からずに
ひたすら泣いて幼なじみの家まで行った。
その時彼はこう言った
「泣きたい時に泣かなきゃ」
それから泣いて、泣いて、
その子まで泣き出して、
母親が駆けつけた時
「ごめんね」と唇を噛み締めながら言われた。
夢……か。
今なら、薄々分かる。
お母さんが何であんなこと言ったか。
「空、朝よ。早くいらっしゃい。」
目覚めの悪い朝だった。
大橋空。
これが私の名前。
中高一貫の有名私立学校に通っている、高校2年生。
「早く食べて準備しなさい」
こちらが私の母親。
「今日はいらないや」
さっきの目覚めの悪い夢のせいで胸がムカムカして
食べる気が失せてしまった。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
誰かが見送ってくれるのは、どうしてこんなに
安心できるのだろう。
バス停までいくと幼なじみの晋ちゃんの姿が見えた。